新規にせよ、リニューアルにせよ、ウェブサイトを構築する時に、一度、「どうしてウェブサイトが必要なのか」について考えてみることは非常に重要です。
「目的」と「目標」のどちらも大切ですが、ウェブサイトは手段であるという方が大部分だと思いますので、「課題」から「目的」を考えてそのスタンスを明確にすることで、最終的な「目標」も表現しやすくなると思います。
あるいは、とりあえず漠然とした「目標」を描き、そのうえでウェブサイトをどのように使うかの「目的」を明らかにして、再び「目標」を具体的な姿にしてもよいかもしれません。
ここでは、3つのステップでウェブサイトの目的を整理していきます。
何を解決したくてウェブサイトを必要だと考えるのか、その「課題」を改めて整理してみます。
この作業を行うことで、後述する②や③の作業ができるようになります。
「課題」としては、例えば、次のようなものがあるかもしれません。
洗い出した「課題」のすべてをすぐに解決できればよいのですが、時間や予算、人員の都合で実現が難しい場合もあるでしょう。
有限のリソースである人・モノ・お金を有効活用するためにも、優先順位をつけてみます。
優先順位をつけることで、逆に、「思ったよりも必要ではなかった」ことが分かったり、途中で追加すべき「課題」を発生したときに、どのあたりの優先度で追加すべきかを検討しやすくなります。
優先順位が決まったら、それをいつまでにどの程度まで達成するか「目標」も定めましょう。
優先順位が上位の項目をピックアップし、それらを解決することが、構築しようとするウェブサイトの「目的」となるでしょう。
それを担当者、経営者、他部署間で情報共有して意識統一をしましょう。
複数のステークホルダーがいる場合、目的・イメージ・優先順位について、しっかりと情報共有して意識統一しておくとスムーズに進められます。
『いついつまでにこのようなウェブサイトを構築して〇〇〇を狙うので協力してほしい』
できれば、このように、そのウェブサイト構築について決済を行う上層部の立場の方が、最初にトップダウンで指示を出すことができれば、その後の作業や部署間の連携などがスムーズに進みます。
逆に、トップダウンの指示がない場合、部署間でのたらいまわしや責任の所在が曖昧になるなどでなかなか作業が進まなかったり、ウェブサイトを構築した後も十分な成果が出せないことがありますので注意が必要です。
また、ここまで整理することで、弊社のようなウェブサイト構築の業者とのコミュニケーションも図りやすく、「目的」や「目標」を共有しやすくなります。
ウェブサイトが無事にリリースされたら、定期的に、「目標」の達成度はどのくらいか、「目的」には合致しているかを確認し、必要に応じて見直していきます。